2018年4月21日土曜日

手箱谷 今度は二俣まで行ってみた

【山域】四国山地
【登山方法】沢登り
【天気】晴れ(いの町25/11℃)
【距離】9.4km
【コースタイム】
林道広場(9:10)-2段堰堤(9:40)-30m大渕11:15)-二俣(12:40)-1050m二俣(13:15/14:15)-二俣(14:50)-林道(15:50)-広場(16:10)

 前回来た広場に車を停める。幸いながら今日も誰もいない。前回は堰堤にぶつかっては、迂回して高巻くを繰り返して時間を無駄にかけてしまった。今日は、2段堰堤まで連続堰堤帯を飛ばしていく。
 巨岩帯を行く。いやー、対象物がないとわかりにくいが、大きい岩は4m以上ある。でけー、巨岩の間をうろうろとして、登れる隙間を探して越えていく。ひたすら登るのは疲れる。
 巨岩帯の中にも、ときおり滝が出てくる。この樋状の滝5mは、左岸を巻く。この滝ならびしょ濡れになれば登れそうな印象を受けた。でも基本的に濡れるの嫌いだし、年だし、盛夏でも巻くだろうな(笑
 かの「手箱ナイアガラの滝」が見えてきた。さすがかなりの迫力だ。全体で3段24mほどの滝で、とても登れそうもない。ナイアガラの滝は、やっぱり見るもんだな。
 ここは左壁沿いに、壁に手をつき、微妙な斜度を、壁と川底の隙間につま先をこすりつけて越えていく。ここ数年きちんと登っていないんで、感覚を忘れている感じがする。とは言え、この歳で若い頃みたいにギリギリで登るなんてことはできないし。
 エメラルドグリーンの大渕についた。渓魚が群れて泳いでいるのが見える。うーん、今度はルーアで狙ってみるか。ぜったいに大物がいるに違いない。それにしても南国らしい明るい色だ。きれいだな。
 大渕は、かなり高度を上げて高巻く。幅広い沢と植林帯の中で高度を上げていくので、山慣れた人間なら特に危険を感じることもなく、高巻くことができる。一人でもわりと安心して遡行できる。
 上から見た大渕は、2つあることがわかった。この中を進むのは無謀だな。あの勢いでは取り付くこともままならないだろうな。もしかしたら足を突っ張って進めるか。いやムリだろうな。
 高巻きして大渕を2つ越えると、沢は急に穏やかになった。「四国沢紀行」は、大淵前で遡行を切り上げているので、この先は書かれていない。登攀好きの登山者にとって遡行価値がないのか、それとも単に行かなかったのかはわからない。
 今日の目標は、上部の二俣までなので、あまり寄り道をせずにどんどん進む。ここはというところだけで、糸を垂らし魚がいることを確認する。そしてここはというポイントでは確実に渓魚がいることを確認できた。
 大きな倒木が沢を塞いでる。天然の堰堤となって、沢の土砂をせき止めている。この程度なら、木が崩壊しても鉄砲水になることもあるまい。支流を越えるごとに、水が細くなっていく。
 沢を横断するワイヤーがあった。林業の運搬用だろう。しかし、この手のものって山中に放置してるよな。まあ、金属だからそのうち還元されるんだろうけど、どうなのかなった思う。
 ほとんど標高差がない沢床が続く。地形図を見ると、このさきはあまり一気に高度をあげることはないようだ。地形図を見ると、このままゆっくりと1536m左のサドルまで行けそうな気がする。
 上の二俣まで着いた。今日はここまで、次回は手箱山を一般道で登って上から様子を見て、最後に沢で周遊してみよう。上から見て、ヤバイところがあったらやめよう。情報もなく、1人でやるとなると用心深く計画を実行する。
 今日の目的2の焚き火をする。枝をポキポキと折って、ファイアースターターを作る。薪をノコギリで切り添える。エスビットを1個で、組み上げた薪は、ほっといてもすぐに立派な火床になった。その間に1匹魚を釣り上げて、リリースする。水量はだいぶ少なくなったが、まだ魚はいるようだ。
 コーヒーを飲み終わり、焚き火の後始末をする。もう少しだけ上流に向かってみよう。すっかり水量が減ったな。もう魚はいなそうだ。この川原だとどこでも泊まれそうだな。タープの下、焚き火の横で寝るのもいいな。
 二俣から100mほど進んだところで、作業道に上がった。まあまあきれいに残ってるな。地形図によると、あと50mくらいは作業が上流に伸びているようだ。道が終われば、植林帯は終わって、天然林が広がっているんだろうな。
 作業道が支流を渡るときには、石垣の基部があった。これは森林軌道跡なのかな。作業道の幅が軽トラ用にしても狭いし、ただレールの残骸とかは見当たらなかったから、やっぱり作業道なのかもしれない。
 作業道を下っていくと、小屋掛けの残骸があった。この金属製の容器はなんだろう? 下にパイプ2本が通っていた。お風呂のような気もするが、この不思議な金属製容器はなんだろうか。
 帰り道のテラスから岩ががんがん落ちていた。もし万が一通過中に落ちてきたら、間違いなくアウト。ヘルメットなんてかぶっていても、そんなの関係なく1人孤独死するんだろうな。ブルブル。でも、ここを通らないと行けないし、落石にあったらそれも運命と割り切るしかないか。
 途中からピンクのテープが出てきた。前回は途中で、テープを見失ってしまったけど、今回は用心深く探していく。おかげで行きつ戻りつしたりもしたが、テープを見失うことなく、最後まで追いかけていった。結局は前回と同じ観測機についた。ということは、前回も、作業道のトレースは、そこそこ成功してたんだろうな。
駐車場 林道広場(トイレなし)無料
吾北むささび温泉 600円(JAF優待で500円)
リリースした岩魚が去る

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