2012年8月16日木曜日

西日本最高峰の百名山 石鎚山 ロープウェイ使って登った

【山域】石鎚山系
【登山方法】登山
【天気】曇時々晴れ(西条市 32/28度)
【コースタイム】
頂上駅(10:10)-八丁坂(11:00)-試しの鎖(11:45)-一の鎖(12:40)-二の鎖(13:10)-三の鎖(13:30)-石鎚山(13:30/14:30)-頂上駅(16:35) 

 成就社神門をくぐると下り道が始まった。八丁のコルに向かって下っていく、それは帰りの最後は登り返すということだ。まあ、そんなに長い距離でもないし、急登ではないので仕方がないか。そもそもロープウェイを降りてから20分も歩かないと成就社の登山口に着けないなんて思わなかった。「石鎚登山ロープウェイ」の登山の二文字は伊達じゃない。
 八丁のコルから先はひたすら階段を登ることになる。どこまでいったい整備してるんだ。忍の一文字で階段を黙って登る。しかし、これほどまでに延々と整備したのには、頭が下がる。自然保護のためだろうか、それとも参拝道だからだろうか。
 試しノ鎖には先行者が登っていたので、しばらく順番待ちとなった。鎖に取り付いて気づいたが、試しノ鎖と名づけながら途中で引き返すことはできない。それに普通の鎖とは比較にならないほど鎖が大きくそして重い。鎖と言うより固定されたはしごをイメージしたほういいだろう。探すと必ず足の置き場があるので、登ってみるとそれほど難しくはなかった。もちろんそんなに難しく危ない鎖場だったら、とっくに通行禁止になっているだろうが。
 試しノ鎖を登り切り岩峰の先端に立つとなかなかの展望だ。西条市街が見え、その先に瀬戸内海も見える。浮かぶ島々も見えてとてもいい眺めだ。晴れていたら、もっとはっきりと瀬戸の島々が見えたただろう。そう思うと今日の空は曇りがちで、少し残念な空模様だ。
 先行者が降り切ったようなので、岩場に取り付いてクライムダウンする。こちらも鎖があればよしなくても沢登りを思えばどうということはないルートだ。ただ、岩慣れしていない人には少し腰が引ける下りなのかもしれない。
 試しノ鎖を降りると、登山道は再び階段路になった。そこを独り黙々と歩く。前後に登山者がいて、ハイシーズンの石鎚山はなかなか盛況だ。お孫さんを連れたご夫婦、山ガール二人組、年配男性のグループみんな楽しそうに登っていく。
 一ノ鎖に着くと先行の山ガール二人組が登っているのが見えた。鎖は人の力ではびくともしないことが試しノ鎖でわかったので、ある程度距離をおいてから鎖に取り付いた。この鎖場もよく見ると手足の置き場が必ずあり、鎖頼み腕力頼みで登る必要はない。後ろから中学生くらいの女の子が追いついてきた。山慣れしているとも思えず、そんなに難しくないことの証だろう。
 一ノ鎖を登ったあと、15分ほど歩くとニノ鎖に着いた。鎖を見ると一ノ鎖にあった「下り専用」の鎖はないようだ。一の鎖より難しのかと思い登りはじめた。登ってみれば一ノ鎖より格段難しいこともなく、同じよう難しさだった。
 ニノ鎖を登り切ると鎖場はもう一段あるようだったが、「直進通行止め」とあり迂回路を行くことになった。先に進むと他の山でよく見かけるごく普通の鎖場があった。しっかりと三点確保で登ればどうということがない鎖場だ。
 三ノ鎖に着くと、「石鎚山三ノ鎖元工事中 通行止」の看板が立てられていた。最後の鎖が通行止めになっているなんて「ちくしょう煮え切らないじゃないか」なんて気持ちは全然浮かばず。ここまでに鎖を三回も登ったのでもう十分堪能した。ようするにお腹いっぱいだ。これ幸いと迂回路を行くことにする。
2012/10までは通行止めらしい
 迂回路はよく整備された階段路が長々と続く。最後は崖っぷちに取り付けられた金属製階段を登ることになる。なぜか階段の手すりが崖側についていない。せっかく立派な階段なのに落ちる側に手すりがないのも不思議だ。その階段を登り切ると頂上小屋脇を通って山頂社に着いた。
 山頂には大勢の登山者がいて、神社の広場はぐるっと人でうまっている。それでも社の脇にある2つのテーブルがなぜか空いていた。そこを陣取りバックパックを下ろす。まずは登頂記念の写真と思っても山頂の案内板はなかなかあかない。入れ替わり立ち替わり誰かが記念撮影をしている。そんななかなんとか誰もいない一瞬のすきを狙い写真を撮った。
 お弁当を食べながら景色を楽しんでいたが、少しづつ西から雲が流れてきて、周りの山を段々と包み込んでいく。すぐそばの天狗岳も雲に隠れたり顔を出したりの繰り返しになってしまった。
 天狗岳を眺めているとちょこちょこと登る人がいる。そんな天狗岳が気になって、結局眺めているだけではなく行ってみることにした。足を進めると意外に踏み跡がしっかりとついていた。それなのに一箇所だけ岩場の踏み跡がわからない。ここで足を滑らすと4~5mは落ちそうな箇所だ。なんとか手足を使い慎重にトラバースして越え、天狗岳頂上に立った。
 山頂には金属製の小さな祠があった。賽銭箱もきちんと置いてあるのがなんだかおかしい。踏み跡の反対側はすごい絶壁だ。覗きこむのもためらうほどだ。この鋭利な岩峰はきっと紅葉の時期には、白い岩をバックに赤く色付いた木々がとてもよく映えることだろう。
 山頂で1時間あまりのんびりと過ごしていると、すっかり一面雲に覆われるようになってしまった。まったく展望がなくなってしまい、いい頃合いと山頂から引き上げることにした。もちろん、下山はすべて迂回路を使って戻ることにした。今度は階段下りが延々と続く。八丁まで戻り最後の登り返しをひとがんばりして成就社に戻った。

有料駐車場 500円 トイレあり
石鎚登山ロープウェイ 往復1,900円
道の駅小松オアシス 椿温泉こまつ 400円 シャンプー、ソープなし

車に戻り荷物の整理しているとすぐにアブが寄って来た。
しかもその数が多くて、慌てて車の中に逃げ込む始末。
有終の美を飾ることならず、残念。

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