【登山方法】登山
【天気】晴れ
【距離】13.8km
【コースタイム】
岩尾別登山口(8:00)-オホーツク展望台(8:45)-弥三吉水(9:40)-大沢入り口(11:00)-羅臼平(11:30)-岩清水(12:00)-山頂(12:50/13:20)-羅臼平(13:45)-弥三吉水(15:10)-登山口(16:10)
目を覚ますと7時過ぎていた。昨日、一気に700㎞ドライブした疲れのせいか、少し寝坊してしまった。慌てて山の準備し、コンビニで買ったおにぎりを食べる。
登山口で登山者名簿に記入すると、5:00頃から登りはじめられていた。先行者がいるなら、ヒグマとの遭遇する確率は下がって安心できる。北海道の山に登るにあたり、念のため熊鈴を買っておいた。
平日のせいか、遅い出発のせいか、前後に登山者はおらず静かな山登りを楽しめる。オホーツク展望台に出ると海が一望できる。海が見える山を登ると海と山の両方の型式を楽しめて得した気分になる。海との境に知床五湖も見て取れる。
さらに一時間登ると弥三吉水に着いた。汗だくになった顔を洗い首を冷やす。冷たい水が気持ちいい。ただ残念なことにこの冷たい水を飲むことはかなわない。エキノコックスの心配があるためだ。道内では生水は煮沸するか浄水するかしないと飲めるようにならない。でも山と渓谷社「日本百名山ガイド 上」を見ると給水ポイントとして書かれているが、旺文社「山と高原地図 利尻・羅臼」では要煮沸と書かれている。どちらが正しいのかわからない。
極楽平に出ると登山道は平坦になり、木々の隙間から羅臼岳山頂が見えてくる。相変わらず日差しが強いが、湿度が低いので不快感はない。それにしても明るいダケカンバの森を歩くのは気持ちいい。
極楽平を過ぎて急登をひと登りすると銀冷水に着いた。弥三吉水から1時間ほどだ。水場としては申し分ない間隔だ。これでゴクリと喉を潤せれば最高だが、残念なことにそれはかなわない。ひやっと冷たい水の感触を楽しめただけでも良しとしよう。
銀冷水から登山道は沢筋に移っていく。大沢入り口から上部には、もうすぐ8月になるというのに雪渓が残っていた。強い日差しで柔らかくなった雪渓にはアイゼンはいらない。念のため軽アイゼンも持ってきたのだが使わず、軽いキックステップで登ることができた。植生保護のためでろうロープで登山道が区切られていた。下山してくる登山者とすれ違う。もう降りてきたのか早いな。
大沢を登りきりると三ッ峰と羅臼岳のコルに出る。一面ハイマツの広いコルだ。遮るものなくなり羅臼岳が見える。ここまで来ると羅臼岳山頂が岩峰であることがはっきりと見て取れる。山のバックにきれいな夏の空が広がっていて清々しい。
羅臼平には「フードロッカー」なる食料保管庫が設置されていた。テントサイトに食料を置かずに済むようにするものらしい。やはり食べ物がクマを呼ぶのだろう。中を見てみるとバックパックが入っていた...どうも羅臼岳に登る人達がデポしているようだ。
ハイマツのなかを延びる登山道を歩く。だんだんと近づく羅臼岳を見ながら汗をかく。登山道は岩清水を過ぎると急登になっていく。案内板に「頂上まで約0.6km」と書かれていたので、休まずそのまま登っていくことにした。
登山道は段々とむき出しの岩が多くなってくる。反対側の三ツ峰に延びる登山道がよく見える。次回は、カムイワッカへ抜けるコースを歩きたいと思う。海を眺めての縦走はきっと今より「より爽快な気分」を味あわせてくれるだろう。
岩稜帯を登り切ると羅臼岳山頂に着いた。360度遮るものがない。オホーツク海を眺め、知床半島の連なる山々を眺めていると1,400㎞も走った苦労を忘れてしまう。遠くが霞がっているのは少し残念だったが、それでも十分に知床の絶景を堪能できた。
頂上ではエスプレッソを淹れて、知床の山に登頂できた祝杯を上げた。海から吹きあげる風が心地よい。カラッとした空気が爽やかな北の夏山を飾る。1,661mとは思えない湿度の低さだ。内地の3000m級と同じ気象条件だというのもうなずける。
いつまでもこの景色を眺めていたかったが、30分は休憩したので下りることにした。下山中は何度も振り返り、羅臼岳を名残惜しく眺めた。
駐車場 ホテル地の涯の敷地外に5、6台分 トイレあり
それ以外は路肩に駐車
温泉 ウトロ温泉 夕陽台の湯 500円
0 件のコメント:
コメントを投稿