2017年9月16日土曜日

薬師峠からヘッドランプをつけて登る薬師岳 二日目

【山域】飛騨山脈
【登山方法】登山
【山行日】2017/09/15-16
【天気】9/16 晴れ後曇り(富山市23/17℃)
【距離】14.3km(全体22.1km)
【コースタイム】
薬師峠(4:10)-薬師平ケルン(5:00)-薬師岳山荘(6:00)-薬師岳(7:00/7:15)-山荘(8:00)-ケルン(8:30)-薬師峠(9:00/10:00)-太郎平小屋(10:30/11:00)-五光岩ベンチ(11:50)-三角点(13:10)-登山口(14:00) 

 夜中お隣さんの話し声で目が覚めた。時計を見ると3時だった。トイレに行くと、明かりがついているテントがちらほらとある。富山の夜景がきれいだな。満天の星とと夜景が見れて大満足。写真にうまく写せないのが唯一の不満だ。でも大きいカメラは重いしな、もしかしてiPhoneならきれいに写せるのか。
 めずらしくこのまま起きることにした。たまにはヘッドランプの明かりで登るのもいいだろう。日の出は、5:30なので、登っている途中で夜が明けるだろう。さっそく昨日炊いた米と中華スープで簡単雑炊を作って食べる。
 久しぶりにヘッドランプをつけて登り始める。薬師岳山荘の周りに、ヘッドランプの明かりが、ちらちらと動いている。御来光を拝む人たちが登り始めてるな。薬師平に着くころに空が赤くなってきた。槍ヶ岳が奥に見えている。
 西の空、雲海のなかに霊峰白山が浮かんでいるようだ。雲がすっかり自分の下になった。高い山登ってるな的ないい感じの景色だ。天気もよくて、登山道も明瞭で歩きやすい。
 薬師岳山荘は、まるでチベットのハウスのように旗がはためいている。太郎平小屋に比べると、二回りくらい小さく感じる。こりゃ確かにハイシーズンなら廊下まで人が寝ることになるわな。でも御来光を見るなら、こっちに泊まることになるよな。だから人気なのか。
 山荘からは、ガイドブックによるとコースタイム50分ほどで、薬師岳山頂に立てるはず。高度差も200mちょいのはずなんで、距離&高さともに、あとちょいだ。さあ、最後のひと頑張りだ。
 避難小屋跡あたりからは、もうほとんど高度差がない。きれいな稜線が山頂まで続いている。先行者が3人ほどがいるだけだ。下山してくる人も少ないな。やっぱり台風が来ることが響いているんだろう。まさか9月の三連休がいつもこんな感じじゃないよな。
 山頂はがらがらだった。一人の方は、すぐに降りていったので、自分以外には、山ガール二人がいるだけ。せっかくの百名山なのに、さみしいような、儲けたような。山頂の記念撮影も順番待ちもなく余裕でセルフレポートできた。
 山頂から富山湾を一望する。高いところから海を見るのはいいね。この前蟠蛇ヶ森に登ったときに、太平洋を眺めたから、わずか1ヶ月の間に、太平洋と日本海両方見れた。最近海が見れる山って気に入っている。
 反対側を眺めると黒部源流が見える。結局黒部源流は行かずじまいだったな。これが薬師岳圏谷群なんだ。ここまで来ないと見ることができない壮大な景色が広がっている。この斜面をスキーで滑ったら気持ちよさそう。
 コーヒーでも飲もうと思って、パックを探ると、「あ、水忘れた」。いやー、だめじゃん。バーナーセットもコーヒーも持ってきたのに、水がないんじゃ話しにならん。もう下りるか。うぉー、薬師岳山荘から太郎平小屋まで一直線に見渡せる。絶景なり~。
 北薬師岳から流れ落ちている谷も、やっぱり壮大だな。本当に日本アルプスの山は、規模が大きない。さすが日本の屋根と言われるだけのことはあるな。雪渓が今の時期残っているということは、あれは万年雪なのかな。
 山荘を過ぎて、薬師平まで下山した。高層湿原の木道を歩いていく。よく整備されているな。雪が消えかかったときに来ると、池があちこちにあり、小さな高山植物が花をつけていてきれいだろうな。
 行きに間違った箇所は、明るくなって見ると大きなケルンがあったんだな。これが薬師平ケルンかな、暗くてわからなかった。ま、5分も行かずに修正したんだから問題なし。でも最近便利なGPSに頼りすぎてるな。
 キャンプ場に戻ってきてみると、なぜかお隣さんたちがのんびりと後片付けしていた。あれ、あの時間に起きてそのままここにいたのか。で、下山していった。なんでだろう~。さて、デポしたテントと荷物を片付けるか。
 今回初めてグランドシートの下に、アンダーシートを使ってみた。やっぱり濡れているか。完全防水が売りだったからな。吸水しないということは、水が溜まるということか。余裕あるし、フライシートもアンダーシートも乾かしてからスタッフしよう。
 薬師峠キャンプ場から少し登って、再びゆるやかに下っていく木道を歩く。昨日太郎平小屋に着いてゴールと思ったら、1kmほどあってちょっとがっくしきたもんな。今日は登り始めだからお気楽に太郎平小屋を目指す。
 太郎平小屋まで戻ってきた。そこそこ人が登ってくるな。雨大丈夫なんだろうか。台風はどうなったんだろうか。予報より遅く進んでいるのかな。風が思ったより強くなってこないし、まっ、このままなんとか天気は持ちそうだな。
 時計を見るとこのまま下山して麓で富山ブラックというのはないな。中途半端な時間だな。ま、ラーメン並800円を食べて大休止とするか。このラーメンが、思いのほか普通にラーメンなのに妙に感心する。それにしても重い荷物で肩が痛いな。
 振り返ると薬師岳が見える。名残惜しいが、下山しないわけにはいかない。予定よりも太郎平でゆっくりしたし、がまんしよう。下山するときは、いつも登ってきた山に後ろ髪を引っ張られる。どの山も頂上で一泊して下山したくなる。
 雲が厚くなってきて、だんだん天気が悪くなってきた。ここまで来れば雨でもいいか。コースタイムは、太郎平小屋から折立まで3.5hだし、車に着けば乾いた服に着替えることもできるし、雨の中歩くのもゴール間近だとそれほど嫌いでもない。
 どんどん雲が流れてくる。あと数時間で雨が降り出すのは間違いない。先程太郎平小屋まえで、見た天気予報では、午後から雨になっていた。下山するのが先か、雨が降るのが先か。
 霧がかかってきた中の草紅葉がいいな。青空とのコンストラストもいいけど、どこか淋しげなこの風景もまたいい。周りに他の登山者がいないって状況というのも、秋を先取りしたようで静かでいい。
 有峰ダムが見えた。ゴールが見えたな。もうどんな天気になろうが下山できるのは間違いない。この先は、樹林帯に入るし、風が強くなっても、森が守ってくれので安心だ。
 帰りはきちんと三角点を確認できた。なんで行きには気が付かなかったんだろうか。そこまで急いで登った気はなかったんだけど。ただやっぱり周りを見渡しても、そんなに展望がないんで、測量時には周りの草木を刈り取ったんだろうかな。
 三角点からは、登山口まではあとわずかだ。なんとか空が泣き出す前に下山できそうだ。前後に人がいないのが少し寂しい。せっかくの百名山遠征なのにという思いもあし、静かな山歩きを楽しめたという思いもある。なんか複雑だな。静かな山は、四国で十分堪能できるんだ、できれば人気のある山登ってる感が欲しかった。
 ほとんど人に会わず下山した。やっぱり台風18号が来ているのから登山者が少なかったのかな。ポチポチとは降られたが、本降りになる前にはきちんと下山できてよかった。  

折立登山口駐車場 150台くらい(トイレあり)無料 
太郎平小屋、薬師峠 チップ制トイレあり 薬師岳山荘 300円トイレ
大岩不動の湯 420円(シャンプー、ソープなし)

服装メモ
薬師峠から山頂往復まで
Tシャツ、シャツ、レインウェアジャケット
タイツ、パンツ
ワッチキャップ
薄手のグローブ 

薬師峠から下
Tシャツ、シャツ
クォーターパンツ

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