【登山方法】登山
【天気】晴れ後曇
【距離】10.2km
【コースタイム】
野中温泉(雌阿寒温泉)登山口駐車場(8:30)-オンネトー湖遊歩道経由-オンネトー登山口(9:30)-6合目(10:40)-8合目:阿寒富士分岐(11:25)-雌阿寒岳(11:50/12:50)-5合目(13:15)-駐車場(13:55)
オンネトー湖の遊歩道を使って、雌阿寒岳を周遊するよくばりな計画だ。遊歩道入口からすぐに湿原が始まり、森の中を散策するよう歩いて行く。いつの間にか犬がついてきていた。温泉旅館で飼われている犬だろうか。先導するように10mほど先を歩いて行く。クマよけにちょうどいい相棒ができた。
オンネトーのキャンプ場から雌阿寒岳の登山口が始まった。登り始めは立派な階段が設置されていた。階段は歩幅が制限されて歩きにくいので好きじゃない。この階段は歩き易さが目的ではなく、土砂流出防止のためなんだろう。
6合目を越えると登山道は土から砂礫に変わってきた。砂礫と言ってもよく踏み固められているので、それほど歩きにくいということはない。登っている山が活火山なんだなと思える様相になってきた。森を抜けても今日はそれほど暑くないので快適に歩けていい。
右手に阿寒富士が見えてきた。なるほどまるで富士山のようだ。阿寒富士と名付けたのもうなづける。残念だがすぐに雲が出てきて阿寒富士を覆ってしまった。日がかげると気温も上がらなくなる。ここまで来ると長袖シャツを着て登るのがちょうどよいくらいだ。7合目を通り過ぎ8合目に着くと阿寒富士との分岐点に出た。
頂上が近づくと眼下に青沼が見えた。すぐに雲に覆われてしまい、なかなかじっくりと見ることができない。深いエメラルドグリーンで回りの斜面がなめらかで穏やかな印象を受ける。そう言えば青沼は温泉なんだろうか。ガスがなければ降りていって確認できるのになんてことを思った。
青沼を見ながら砂礫の登山道を歩いて行くと、火口の鉢で一番高い箇所であろう雌阿寒岳山頂に着いた。山頂には登山者が結構いて驚いた。みんな雌阿寒岳温泉登山口から登ってくるようだ。自分も荷物を下ろし仲間入りする。バーナーでお湯をわかし、コーヒーを淹れる。パンとコーヒーの昼食だ。相棒も傍らに座り休んでいる。パンを一緒に食べ、水を分ける。相棒も山に登り喉が乾いていたのだろうか、すぐに飲み干してしまった。
雌阿寒岳登頂の記念写真を撮ろうと思っていたら、他のパーティが石碑前にレジャーシートを広げて陣取ってしまった。後から登ってきた人達も恨めしそうに、そのパーティを見ている。自分も含め誰も文句を言うことができなかったが、あるご夫婦が降りるときに注意してくれた。ようやく石碑の前で記念写真を撮ることができた。
下山するときも登りの相棒はついて来るかなと期待したが、あっさり他の単独行者についていってしまったのは、ちょっと寂しい気持ちになる。
下山路はまずは火口淵を歩いて行く。赤沼と名付けられた噴火口が見えてきた。青沼より荒々しく、あちこちから噴煙があがるのが見える。火口としての迫力はこちらの方が上だ。シューシューと吹き出し口から轟音も響き、いつ噴火してもおかしくない緊迫感がある。
登りは一部しか見ることができなかったオンネトー湖も一望できる。高度を下げていくと立ち木が増えていく。いつのまにかアカエゾマツの森のなかを歩いていた。登ってくる数人の登山者とすれ違ったことから、こちらのコースがメインになっているのがよくわかる。結局、1時間足らずで下山してしまった。
下山後は登山口にあるオンネトー温泉景福で汗を流した。先客二人が入れ違いで出ていって、タイミングよく内風呂も露天風呂も独り占め。こんないい湯を独り占めできるなんて最高の締めくくりになった。少しぬるめの温泉が汗をかいた体にはちょうどよかった。
オンネトー登山口駐車場 40台程度 トイレあり
オンネトー温泉景福 300円 シャンプー、ソープなし シャワーもなし
※露天風呂は半混浴
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