2012年8月25日土曜日

滝の連続 大幡川 四十八滝沢 沢登り

【山域】御坂山地
【登山方法】沢登り
【天気】晴れ
【距離】10.8km
【コースタイム】
駐車地点(6:00)-北口登山口-入渓点(7:00)-湧水地点(10:15)-登山道(11:00)-三つ峠(11:10/11:30)-駐車地点(14:00)

 林道がかなり荒れていたので、林道入り口に車を置いていくことにした。そのため登山口まで林道を歩くことになった。登山口には、1台のデリカが停まっていた。荒れた林道だが、この手の4WD車なら登山口まで入って来れるのだろう。
 北口登山道が四十八滝沢を横断する地点から入渓した。入渓してすぐに滝に出会う。その滝を登り終えるとまたすぐに次の滝があり、滝から滝の連続だ。四十八滝沢と名付けられたのものうなづける。
 大滝はTさんが左岸に取り付き登り、ロープをフィックスしてくれた。ロープマンをセットして順番に登る。登ってみると手足共にホールドがしっかりとあり、ロープがなくても大丈夫そうな滝だ。右岸からWさんが登ってきたが、少しやらしいらしく、3本つないだテープスリングで登るのを手助けした。全員が滝上に集まり、次の滝へ向かう。
 相変わらず次から次へ滝が出てくる。岩は多少ぬめっているが、ロープを使うほど危険箇所もなく、どんどん手足を使って登っていく。久しぶりに全身を使って登り、普段使わない腕の筋肉が痛い。まったくもってゴーロ帯を歩くなんてことなく、休む間もなく高度を稼いでいく。
 いくつ滝を登ったのか、数えきれないくらい登り続けるので、写真をきちんと撮る暇もない。ここまで滝登りだけという沢も珍しいのではないか。ただ、どの滝も登りやすいので、自分のレベルにはちょうどいい。これがどの滝が自分の限界ギリギリだったりしたら、フラフラになっていただろう。それほどまでに滝の数が多い。
 湧水地点から上は沢はなくなり、不明瞭な踏跡を拾いながら登山道を目指す。薮漕ぎと言うほどのヤブもなく、泥の斜面を汗を流しながら登る。ところどころ急斜面があり、その度に木を掴んだり、足を泥壁に蹴りこんだりして登り続ける。靴がすっかり泥まみれになった頃、ようやく斜度もゆるやかになってきた。もうすぐ登山道に出れるだろう。
 水が枯れてから小一時間ほど登り、先頭が登山道に出たようだ。追いついてみると、ちょうど御巣鷹山と三ツ峠山の中間点のコルに出てきた。ようやく腰を下ろすことができ、一息ホッとした。ハーネスを外して、靴を取り替える。重たい沢装備を置いて三つ峠山頂へ向かう。  
 防災無線、NTT、NHK、FMふじの様々な中継アンテナが立ち並ぶ三つ峠の山頂には、大勢の登山者がいた。そう言えば三つ峠は富士山の展望台としてハイカーに人気のある山だった。山頂で浴びる夏の日差しはとても強く、濡れた服があっという間にあっという間に乾いていく。乾いた空気が気持ちよく、いい青空が広がっている。
 少し雲がかかっているものの、末広がりの富士山が端から端までよく見える。森が繰り抜かれたような場所が、自衛隊の北富士演習場だろう。富士吉田の市街もよく見える。雪化粧していない富士山は少し物足りない感じもするが、夏の富士もまたいいものだ。
 山頂での昼食も終わり、北口登山道を下っていく。連続した滝登りした分の高度を下げるわけで、登山道はぐんぐん降りて行く。登ればかなりの急登だろう。ザレタ箇所や急斜面にはロープが張ってあり、登山口で注意喚起しているほど難しいコースではない。入渓点まで戻ってきたところで休憩をとり、そこからは一気に下山して車まで戻った。

駐車場 林道脇 3~4台(トイレなし)
※グリーンロッジ近くバスの回転場兼登山用駐車あり
都留市 芭蕉月待ちの湯 700円
GPSデータダウンロード

2012年8月16日木曜日

どっしり中華 西条市 揚子江

 石鎚山下山後、道の駅小松オアシス 椿温泉こまつで入浴してさっぱりした。温泉を出るともうすぐ夕食どきだった。西条市内でいまはやりのB級グルメはないかとネットを見ていたら、食べログで面白い炒飯を見つけたのでその店に行って見ることにした。
 そのお店は、国道196号線沿いにある「ラーメン道楽 揚子江」だ。店内に入り、メニューを確認するとラーメン道楽と書かれていたが割りと普通の中華屋さんだった。特にラーメンが売りとは思えない。ネットで見つけた炒飯玉子めし600円と餃子350円を頼んだ。
 だされた炒飯のボリュームにびっくりする!うーん、どんぶり飯をひっくり返したような量の炒飯だった。もうすっかり中高年の一員となった自分には量が多すぎ~。
 食べてみるると炒飯と名乗っているのだが、味はソース系、玉ねぎがシャリシャリと音を立てるのはなぜ?これがうわさに聞く「焼き飯」なんだろうか。卵にも甘いソースがかかっている。半熟の黄身を炒飯に混ぜながら食べたが、自分としてはやはり普通の炒飯がよかったなと思う。でも、普通の炒飯なら半熟の目玉焼き乗せるのはありと気がついたのは発見だった。(今度自宅で作ってみよう)
 あとから出てきた餃子もボリュームいっぱい。350円で5個っていうのが普通と思っていたが、なんと8個も皿に乗っているではないか。い~やー、まいったまいった。餃子は個数が多いだけで、味も大きさも普通の餃子だった。
 もともと大食いでもないので、こんな量をだされてもきついだけだった。残すのももったいないので、必死にお腹に収めたが、最後は水で流し込んむような状態だった。値段に対してボリュームあったなー。
 若い人や大食いの人にはコストパフォーマンスがよさそうな店だった。

西日本最高峰の百名山 石鎚山 ロープウェイ使って登った

【山域】石鎚山系
【登山方法】登山
【天気】曇時々晴れ(西条市 32/28度)
【コースタイム】
頂上駅(10:10)-八丁坂(11:00)-試しの鎖(11:45)-一の鎖(12:40)-二の鎖(13:10)-三の鎖(13:30)-石鎚山(13:30/14:30)-頂上駅(16:35) 

 成就社神門をくぐると下り道が始まった。八丁のコルに向かって下っていく、それは帰りの最後は登り返すということだ。まあ、そんなに長い距離でもないし、急登ではないので仕方がないか。そもそもロープウェイを降りてから20分も歩かないと成就社の登山口に着けないなんて思わなかった。「石鎚登山ロープウェイ」の登山の二文字は伊達じゃない。
 八丁のコルから先はひたすら階段を登ることになる。どこまでいったい整備してるんだ。忍の一文字で階段を黙って登る。しかし、これほどまでに延々と整備したのには、頭が下がる。自然保護のためだろうか、それとも参拝道だからだろうか。
 試しノ鎖には先行者が登っていたので、しばらく順番待ちとなった。鎖に取り付いて気づいたが、試しノ鎖と名づけながら途中で引き返すことはできない。それに普通の鎖とは比較にならないほど鎖が大きくそして重い。鎖と言うより固定されたはしごをイメージしたほういいだろう。探すと必ず足の置き場があるので、登ってみるとそれほど難しくはなかった。もちろんそんなに難しく危ない鎖場だったら、とっくに通行禁止になっているだろうが。
 試しノ鎖を登り切り岩峰の先端に立つとなかなかの展望だ。西条市街が見え、その先に瀬戸内海も見える。浮かぶ島々も見えてとてもいい眺めだ。晴れていたら、もっとはっきりと瀬戸の島々が見えたただろう。そう思うと今日の空は曇りがちで、少し残念な空模様だ。
 先行者が降り切ったようなので、岩場に取り付いてクライムダウンする。こちらも鎖があればよしなくても沢登りを思えばどうということはないルートだ。ただ、岩慣れしていない人には少し腰が引ける下りなのかもしれない。
 試しノ鎖を降りると、登山道は再び階段路になった。そこを独り黙々と歩く。前後に登山者がいて、ハイシーズンの石鎚山はなかなか盛況だ。お孫さんを連れたご夫婦、山ガール二人組、年配男性のグループみんな楽しそうに登っていく。
 一ノ鎖に着くと先行の山ガール二人組が登っているのが見えた。鎖は人の力ではびくともしないことが試しノ鎖でわかったので、ある程度距離をおいてから鎖に取り付いた。この鎖場もよく見ると手足の置き場が必ずあり、鎖頼み腕力頼みで登る必要はない。後ろから中学生くらいの女の子が追いついてきた。山慣れしているとも思えず、そんなに難しくないことの証だろう。
 一ノ鎖を登ったあと、15分ほど歩くとニノ鎖に着いた。鎖を見ると一ノ鎖にあった「下り専用」の鎖はないようだ。一の鎖より難しのかと思い登りはじめた。登ってみれば一ノ鎖より格段難しいこともなく、同じよう難しさだった。
 ニノ鎖を登り切ると鎖場はもう一段あるようだったが、「直進通行止め」とあり迂回路を行くことになった。先に進むと他の山でよく見かけるごく普通の鎖場があった。しっかりと三点確保で登ればどうということがない鎖場だ。
 三ノ鎖に着くと、「石鎚山三ノ鎖元工事中 通行止」の看板が立てられていた。最後の鎖が通行止めになっているなんて「ちくしょう煮え切らないじゃないか」なんて気持ちは全然浮かばず。ここまでに鎖を三回も登ったのでもう十分堪能した。ようするにお腹いっぱいだ。これ幸いと迂回路を行くことにする。
2012/10までは通行止めらしい
 迂回路はよく整備された階段路が長々と続く。最後は崖っぷちに取り付けられた金属製階段を登ることになる。なぜか階段の手すりが崖側についていない。せっかく立派な階段なのに落ちる側に手すりがないのも不思議だ。その階段を登り切ると頂上小屋脇を通って山頂社に着いた。
 山頂には大勢の登山者がいて、神社の広場はぐるっと人でうまっている。それでも社の脇にある2つのテーブルがなぜか空いていた。そこを陣取りバックパックを下ろす。まずは登頂記念の写真と思っても山頂の案内板はなかなかあかない。入れ替わり立ち替わり誰かが記念撮影をしている。そんななかなんとか誰もいない一瞬のすきを狙い写真を撮った。
 お弁当を食べながら景色を楽しんでいたが、少しづつ西から雲が流れてきて、周りの山を段々と包み込んでいく。すぐそばの天狗岳も雲に隠れたり顔を出したりの繰り返しになってしまった。
 天狗岳を眺めているとちょこちょこと登る人がいる。そんな天狗岳が気になって、結局眺めているだけではなく行ってみることにした。足を進めると意外に踏み跡がしっかりとついていた。それなのに一箇所だけ岩場の踏み跡がわからない。ここで足を滑らすと4~5mは落ちそうな箇所だ。なんとか手足を使い慎重にトラバースして越え、天狗岳頂上に立った。
 山頂には金属製の小さな祠があった。賽銭箱もきちんと置いてあるのがなんだかおかしい。踏み跡の反対側はすごい絶壁だ。覗きこむのもためらうほどだ。この鋭利な岩峰はきっと紅葉の時期には、白い岩をバックに赤く色付いた木々がとてもよく映えることだろう。
 山頂で1時間あまりのんびりと過ごしていると、すっかり一面雲に覆われるようになってしまった。まったく展望がなくなってしまい、いい頃合いと山頂から引き上げることにした。もちろん、下山はすべて迂回路を使って戻ることにした。今度は階段下りが延々と続く。八丁まで戻り最後の登り返しをひとがんばりして成就社に戻った。

有料駐車場 500円 トイレあり
石鎚登山ロープウェイ 往復1,900円
道の駅小松オアシス 椿温泉こまつ 400円 シャンプー、ソープなし

車に戻り荷物の整理しているとすぐにアブが寄って来た。
しかもその数が多くて、慌てて車の中に逃げ込む始末。
有終の美を飾ることならず、残念。

2012年8月10日金曜日

自分のためのおみやげ 北海道限定 飲料

 羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳の道東100名山めぐりの合間に立ち寄ったコンビニで内地では見たことない缶コーヒーやペットボトルの製品を見つけた。その度に買って飲んでみたところ、これが自分の好みにどんぴしゃりだった。たぶん普通の味覚の人からは甘すぎると言われることだろうが、この甘みがいいんです。甘いもの好きなら、ぜひ北海道に行ったら飲んでみてください。苦みばしった大人の味を期待する人は飲まないほうがいいでしょうね。
前左:GEORGIA SANTOS PREMIUM ペットボトル
前中:GEORGIA SANTOS PREMIUM 缶
前右:KIRIN FIRE 北海道限定ミルクテイスト
後左:GURANA-ALE
後右:GEORGIA ミルクコーヒー

 飲んだなかでは、GEORGIA ミルクコーヒーが一番甘くておいしかった。我が千葉県の誇るGEORGIA MAX COFFEEと同じテイストだ。とっても甘くて長距離ドライブで疲れた心と体が癒された~。ちなみに写真のコーヒー飲料はどれも北海道産牛乳が使われているそうだ。

2012年8月4日土曜日

最高の渓流散策 だって天然露天風呂 平田内川 熊の湯だよ

 八雲町に沢沿いに秘湯の天然露天風呂があると聞いて、渓流散策&露天風呂で寄ってみた。温泉周りだけちょっと沢シューズを履いて、糸を垂らしてみる。さくさくとイワナが上がる。これはニッコウイワナだな。
 淵がいい。夏なのにさすがに水は冷たい。北の大地だな。偶然だけど水量も一人で遊ぶにはちょうどよかった。先は分からないが、温泉までは小滝しかないし。
 写真よりも随分釣り上げたんで、コーヒーブレイク。そう言えば飛行機で来たらボンベ持ち込めないんだよね。やっぱ車は自由でいいな。なんといっても車内で寝れるのが便利です。
 偶然秘湯目当てに立ち寄ったんだけど、本当にいい沢だな。さすがに白水岳目指して沢登りには来ることはないだろうけど。一期一会。
 もう面白いくらい釣れる。しかも良いサイズ。内水面漁協がほとんどないので、気ままに釣りできるのが北海道いいところだよな。今度は、ヤマメ。子供の頃は、北海道弁でヤマベって言ってたな。
 すっかり冷えたな。さすが北国、真夏でこれだよ。でも大丈夫、これが今日のクライマックス。秘湯の熊の湯に入って、リラックス。そんで函館を目指す。
 いい感じ。しかもこの施設無料温泉。脱衣場もしっかりあるし、そもそもなんか細かいルールないんで、水着着用でもよさそう。有志のかたがこの設備を維持してい頂いてるんだな。感謝感謝。
 ご機嫌な北の大地の最終日。空が高いです。子供の頃は、この天国で釣りしてスキーして、山登ってんだよな。それが原体験になり沢登りをして、山スキーしている自分になったんだな。

2012年8月3日金曜日

札内川でちょいとイワナと遊ぶ

 今日は帯広から札幌まで移動する。その途中で、ちょいと糸を垂らす。札内川だ。アイヌ語で、乾いた川という意味だ。まあ札幌とか幌内とかなんとなく似た地名が多いよな。
 原生林だろうか。森のめぐみを得るためにしか人は立ち入らない。大いなる自然。まずはカジカが釣れた。最後にカジカを見たのはいつだろうか。イワナやヤマメは見るが、
 でかい木だ。8月なのに新緑のごとくきれいな緑だ。護岸されていない自然の川はいい。コゴミがまだあるんだ。今日はホテルに泊まるから持って帰っても仕方ない。残念だな。
 堰堤を作ったて、自然の森前には無力に崩壊させられている。どんだけ雪解けの流木にやられてるんだ。無駄遣いの典型だな。
 それでもイワナが生息している。タフな渓魚だ。どんよくな魚だよな。ヤマメと違って、がんがん餌を持っていく。その貪欲さと無防備さが山人を夢中にさせる。
 まだ残雪があるんだ。もう8月だぞ。しかも山の上ではない。どこまで寒いんだ北海道。前に来た時には、GWに雪が降ったよな。子供がここは冬だよと言っていたことを思い出した。
 いつから朽ちているかわからない車。古いな昭和の自家用車というのは間違いないが、ここまで朽ちてると車種はわからない。スタンドバイミーの世界みたい。それともイントゥ・ザ・ワイルドの世界か。

2012年8月2日木曜日

見知らぬ犬と一緒に登った 雌阿寒岳 登山

【山域】独立峰
【登山方法】登山
【天気】晴れ後曇
【距離】10.2km
【コースタイム】
野中温泉(雌阿寒温泉)登山口駐車場(8:30)-オンネトー湖遊歩道経由-オンネトー登山口(9:30)-6合目(10:40)-8合目:阿寒富士分岐(11:25)-雌阿寒岳(11:50/12:50)-5合目(13:15)-駐車場(13:55)

 オンネトー湖の遊歩道を使って、雌阿寒岳を周遊するよくばりな計画だ。遊歩道入口からすぐに湿原が始まり、森の中を散策するよう歩いて行く。いつの間にか犬がついてきていた。温泉旅館で飼われている犬だろうか。先導するように10mほど先を歩いて行く。クマよけにちょうどいい相棒ができた。
 最近クマが出没したのだろうか、「7/30 ヒグマ出没注意 足寄町」の看板があった。ますます犬の相棒は心強い。時たま森に向かって吠えている。「もしやクマか」なんて思ったら、かわいいエゾリス相手に吠えていた。捕まえて食べたいのか?
 オンネトーのキャンプ場から雌阿寒岳の登山口が始まった。登り始めは立派な階段が設置されていた。階段は歩幅が制限されて歩きにくいので好きじゃない。この階段は歩き易さが目的ではなく、土砂流出防止のためなんだろう。
 アカエゾマツの森を一人と一匹で静かに歩いて行く。相棒は相変わらずつかず離れず先導していく。途中一休みなんかしていると、戻ってきて様子を見に来てくれる。いつも登山者にくっついて散歩しているのだろうか。相棒にパンを分け、コッヘルに水を入れてあげる。それにしてもおとなしくて人懐こい犬だ。
 6合目を越えると登山道は土から砂礫に変わってきた。砂礫と言ってもよく踏み固められているので、それほど歩きにくいということはない。登っている山が活火山なんだなと思える様相になってきた。森を抜けても今日はそれほど暑くないので快適に歩けていい。
 右手に阿寒富士が見えてきた。なるほどまるで富士山のようだ。阿寒富士と名付けたのもうなづける。残念だがすぐに雲が出てきて阿寒富士を覆ってしまった。日がかげると気温も上がらなくなる。ここまで来ると長袖シャツを着て登るのがちょうどよいくらいだ。7合目を通り過ぎ8合目に着くと阿寒富士との分岐点に出た。 
 8合目を過ぎるとハイマツもなくなり一面砂礫の火山を登ることになる。日差しが弱くなっていてよかった。これで日差しが強かったら逃げ場がないとこだ。阿寒湖への登山道との分岐がでてきた。阿寒湖方面も指導標はしっかりとしているようだ。
 頂上が近づくと眼下に青沼が見えた。すぐに雲に覆われてしまい、なかなかじっくりと見ることができない。深いエメラルドグリーンで回りの斜面がなめらかで穏やかな印象を受ける。そう言えば青沼は温泉なんだろうか。ガスがなければ降りていって確認できるのになんてことを思った。
 青沼を見ながら砂礫の登山道を歩いて行くと、火口の鉢で一番高い箇所であろう雌阿寒岳山頂に着いた。山頂には登山者が結構いて驚いた。みんな雌阿寒岳温泉登山口から登ってくるようだ。自分も荷物を下ろし仲間入りする。バーナーでお湯をわかし、コーヒーを淹れる。パンとコーヒーの昼食だ。相棒も傍らに座り休んでいる。パンを一緒に食べ、水を分ける。相棒も山に登り喉が乾いていたのだろうか、すぐに飲み干してしまった。
 雌阿寒岳登頂の記念写真を撮ろうと思っていたら、他のパーティが石碑前にレジャーシートを広げて陣取ってしまった。後から登ってきた人達も恨めしそうに、そのパーティを見ている。自分も含め誰も文句を言うことができなかったが、あるご夫婦が降りるときに注意してくれた。ようやく石碑の前で記念写真を撮ることができた。
 下山するときも登りの相棒はついて来るかなと期待したが、あっさり他の単独行者についていってしまったのは、ちょっと寂しい気持ちになる。
 下山路はまずは火口淵を歩いて行く。赤沼と名付けられた噴火口が見えてきた。青沼より荒々しく、あちこちから噴煙があがるのが見える。火口としての迫力はこちらの方が上だ。シューシューと吹き出し口から轟音も響き、いつ噴火してもおかしくない緊迫感がある。
 下山路はハイマツと巨岩のなかザレタ砂礫の道を降りて行く。周りをすっかり雲におおわれて、少し肌寒いくらいになった。当然、展望もまったくなくなった。まあ、頂上にいた時だけでも晴れ間があったらから良しとしよう。野中温泉コースのほうが距離が短いので、登山道はどんどん下っていく。ただガイドに書かれてほどの急登ではなかったので、ただ単に雌阿寒岳を目指すならこちらのコースがいいだろう。
 登りは一部しか見ることができなかったオンネトー湖も一望できる。高度を下げていくと立ち木が増えていく。いつのまにかアカエゾマツの森のなかを歩いていた。登ってくる数人の登山者とすれ違ったことから、こちらのコースがメインになっているのがよくわかる。結局、1時間足らずで下山してしまった。
 下山後は登山口にあるオンネトー温泉景福で汗を流した。先客二人が入れ違いで出ていって、タイミングよく内風呂も露天風呂も独り占め。こんないい湯を独り占めできるなんて最高の締めくくりになった。少しぬるめの温泉が汗をかいた体にはちょうどよかった。
雌阿寒温泉登山口駐車場 40台程度 トイレあり 
オンネトー登山口駐車場 40台程度 トイレあり
オンネトー温泉景福 300円 シャンプー、ソープなし シャワーもなし
※露天風呂は半混浴

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 雪山に行く時節、ふと準備しているとゴーグルがこんな事態に...フレームのスポンジと上部・下部のスポンジが完全に壊れていた。まあいつ買ったか覚えていない。たぶん10年は使ったかから仕方ない。  いつものように高知じゃ買えないので、いつものamazonでポチリと。いままでより一つ上...