【登山方法】雪山
【山行日】2013/03/16-17
【天気】3/16 晴れ後雪(みなかみ町10.7/-1.5℃) 3/17 晴れ
【コースタイム】
ロープウェイ終点(12:10)-1450m地点(13:20)-雪洞作り開始(13:30)-雪洞完成(17:00)
会の雪洞訓練に参加した。いつも冬山の泊りには、テント&外張りを使っていたので、雪洞作りの経験がなかった。これはいい機会と、中国語の勉強をサボって参加表明してしまった。
生まれて初めての雪洞、ちょっとワクワクしてしまう。特に、服部 文祥著「サバイバル登山」をちょうど読み終わったことにもあり、雪洞泊への期待が高まっていく。
谷川岳ロープウェイ往復2,000円を支払って、土合駅746mから一気に1,319mまで高度を上げる。初めて谷川岳ロープウェイに乗った。ちょっと想像していたものと違い、ゴンドラを少し大きくした小ぶりのロープウェイだった。
山頂駅から1時間ほど登った尾根の南斜面は、あちこちに雪洞を作りに励むパーティがいる。みんな南斜面の雪庇下に雪洞を作っていた。雪庇下のほうが雪が溜まり作りやすいそうだが、我々はリーダ判断で北斜面に雪洞を作ることにした。
まずは、人の背丈ほど掘り下げて、次は入り口から内部を堀広げる。こうして文章で書くと簡単だが、実際には思いっきりガテンな重労働だ。人の背丈ほどの通路を掘っていく単純作業が腰をイジメる。
2m近く掘り下げたら、次は縦横1mの入り口を掘り進め、内部を広げていく。交代しながら掘り進める。シンプルな作業に時間を費やしていく。掘り出した雪はブルシートで引きずって、斜面に投げ捨てる。持っていったスノーソーもアルミブレードのシャベルも大活躍。久しぶりに本格的に雪を掘るので、いつも使うプラスチック製のブレードではなく、アルミブレードを持っていたのは正解だった。硬いブレードを蹴りこみヤブを切り裂き、スノーソーで雪のブロックを切り出していく。
単純な繰り返し作業に汗を流し、結局雪洞の完成は夕方までかかった。これは一大土木事業だ。雪洞に入り、荷物を整理する頃にはすっかり日が沈んでいた。ヘッドランプの明かりを白い雪が拡散して雪洞内部は思いの他明るい。小さな輪になって、カレー鍋の夕食を食べる。
雪洞で一夜を明かし、外に出てみると朝焼けがとてもきれいだった。もっと写真をうまく撮れればいいなと思う瞬間だ。美しく撮られた写真は、時に実際に目にした光景よりも臨場感を伝えてくれる。
雪洞体験した結論は、雪洞はテントより暖かさの面では優れていた。雪の壁が断熱材となり雪洞内は0℃程度を維持してくれたので、寒さに震えるようなことはなかった。雪洞堀りの重労働は、アバランチレスキュートレーニングを思い出すほど肉体を酷使した。時間的な面では、相当厳しい風の強さでない限り、テント設営時間の短さが優位だろう。
リーダーの判断で、谷川岳には登らず帰ることになった。澄みきった青空に映える白い谷川岳の勇姿に、うしろ髪惹かれる思いで山を降りることになってしまった。下っていく我々とすれ違うこれからあの谷川岳に登れる人たち。この晴れ渡った日に、谷川岳へ向かう登山者たちを本当に羨ましく思いながら下山した。
完璧な青空と雪の谷川岳 |
オープン時間内はトイレ・更衣室有り
湯テルメ・谷川 550円
1泊2日だったので、駐車場台は2,000円也。
シャベルを真剣に使う場合には、アルミブレードと2段伸延のシャフトは必須だね。
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