2011年10月9日日曜日

紅葉満喫の桃洞沢-赤水沢周遊 沢登り

【山域】森吉山
【登山方法】沢登り
【天気】10/09 晴れ(北秋田市:20/7℃)
【距離】18.1km
【コースタイム】
鳥獣保護センター(08:30)-桃洞の滝(09:30)-男滝(10:20)-760m二俣(10:30)-稜線(11:20)-760m二俣(12:10)-赤水沢源頭(13:00)-兎滝(15:00)-桃洞沢・赤水沢出合(16:10)-鳥獣保護センター(17:00)

 久しぶりにS山さんと山に行く。S山さんのカナダ移住前に紅葉と沢の思い出作り。10年以上一緒に色々な山に登ったが、今回が最後の山旅になってしまう。前日は移動に徹し、道の駅「あに」で男二人ホテルオデッセイで車中泊にした。
 鳥獣保護センターの駐車場で天ぷらうどんを食べながら沢登りの準備を整える。まずは案内板に従い遊歩道を辿って桃洞の滝まで行く。行楽日和の秋空が広がりご機嫌の山日和りだ。
 桃洞の滝は左岸にステップが切ってありさらにフエルトがよく効くのでなんなく上に出た。ゆるやかなナメがどこまでも続き、要所にはステップが切ってあり紅葉の散策路を楽しむ。
お約束の一枚
 桃洞の滝を越えるとナメの遊歩道と紅葉が出迎えてくれた。日本の秋、東北の秋そしてS山さんとの最後の沢旅を心ゆくまで堪能しよう。このすばらしい渓相と澄み切った青空が私からのS山さんへの餞別となれば幸いだ。
 中滝と男滝もトラロープががっちりセットされていて、お気楽OK。ロープがなくてもOKな難易度だったがせっかくあるのだからありがたく使わせていただく。どちらもステップが切ってあった。
 どこまでも錦秋とナメの廊下が続く。沢登りというより渓流散歩だ。あんまりにもお気楽なので地形図チェックをおこたり、ピンクのテープに導かれるように本流に行ってしまった。
ガイドさん用だった
 詰めたところ明瞭な登山道に出てしまったことで自分たちのコース取りの過ちに気がついた。登山道を行ってみようかとも思ったが、戻るのが確実と760m二俣まで戻ることにした。二俣に戻ってみると赤布が支流に結びつけてあった。支流に入り再びお気楽散策を続ける。赤や黄色に色付いたナメの廊下を歩いて行くと段々水が少なくなり沢が終わった。
 ほとんど薮漕ぎもなく赤水沢の源頭一本に降りナメ床を下る。水が増えてくるの合わせるように斜度もまして行く。ざらつく沢床でフエルトがよく効くので、微妙な斜度のナメをバランスとりながら降りていく。
 ついにクライムダウン難しいそうな滝がでてきた。しかも8mm30mだと下まで届かない...まあ、一旦降りてみればなんとなかなるはずと先に下りる。うん、思った通り大丈夫とロープ末端からは樋状のなかを降りていく。
 700m付近の滝はどこ降りのかとひとしきり悩んでしまった。右岸のブッシュはあまりにも心もとないし、巻き道らしきものは見当たらないし。結局、左岸のブッシュに支点をとって懸垂下降で降りた。うーん、思ったより赤水沢下降時間がかかる。
 次の滝も左岸を懸垂下降した。ふと上を見るとステップが切ったあった。クライムダウンもできそう。
 樋状の滝は右岸のブッシュ伝って降りれなくもないが、カナダに渡るS山さんに怪我でもあったら一大事と無難に懸垂下降とした。若干トラバース気味にダウンするのでバランス取りが面倒かも。
 ようやく穏やかな渓相を取り戻した赤水沢だが、最後に兎滝が待っているはず。ネットの記録を見ると50mをつないだとか書かれていたのが気にかかったがあるもので何とかするしかない。
 沢音が大きくなると兎滝上部に着いた。懸垂下降の支点からロープを投げるとやっぱり下まで届かない(;_;)沢屋は8mm30mが基本なんだからきっと見えない中間に支点取れる場所あるはず。だめなら登り返す覚悟で降りてみる。思った通り上から見えなかい滝の中間に支点が取れるブッシュがあり、2回に分けて兎滝を下降した。
 途中の寄り道が効いて兎滝をパスした時点で15:00過ぎてしまった。段々日が陰り気温が下がっていく。ここから桃洞沢との合流点が思ったより遠かった。赤い廊下の赤水沢をひた歩き。秋の夕暮れはつるべ落とし。薄暗くなってくると沢床が見えにくくなってくる。
 合流点まで行けば後はどうってことない遊歩道のみ。誰もいない赤水沢を二人足早に歩いて行く。ようやく合流点まで戻り一安心。誰もいない静かなブナの森を二人で「いいね」「きれいだね」と言いながら鳥獣保護センターに戻った。

鳥獣保護センター駐車場(無料) トイレ有り(センターオープン時間内9:00-16:30)
760m二俣から稜線までの95分無駄な往復 GPSデータダウンロード

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