2013年3月31日日曜日

あってよかったトレッキングポール LEKI AGサーモライトXLアンチ

 昨日登った谷川岳で、トレッキングポールを忘れてきてしまった。昨夜、使った山道具を並べて乾かしている時に、トレッキングポールがないことに気が付いた。ロープウェイ駅で、一服した時にはあったはずだ、そう言えば、土合駅まで歩いている時に、ポールを使った記憶が無い。間違いなく、喫煙所に忘れてきてしまったのだ。電話しようにも、ロープウェイ駅の営業時間はとっくに終わっていた。
 今日、谷川岳ロープウェイ株式会社に電話してみると、「ありますよ」と嬉しい一言。着払いで届けていただけるように依頼した。LEKI AGサーモライトXLアンチ22,575円+深雪用バスケット3,150円、合計25,725円分の山装備を買い直さずにすんだ。まだまだ、日本も捨てたもんじゃないな。自分も拾ったものは、きちんと届けるようにしよう。
 3年前に行った立山でも落としたデジカメを親切な人が小屋に届けてくれて、富山県警経由で手に戻ってきた。今回も人に恵まれていたことに感謝感謝。
 

2013年3月30日土曜日

少し早く春を迎えた残雪期の谷川岳 登山

【山域】三国山脈
【登山方法】雪山登山
【天気】曇り時々晴れ(9.0/-0.0℃)
【距離】6.0km
【コースタイム】
 土合駅駐車場(9:45)-谷川岳ロープェイ(10:20)-熊穴沢避難小屋(11:15)-肩の小屋(13:00)-谷川岳トマノ耳(13:30/13:45)-避難小屋(14:10)-谷川ロープウェイ(14:50)

 前夜は、仕事が遅くて夜出発が叶わなかった。朝5時に奇跡的に自然に目を覚まし、谷川岳に向かって車を走らせる。土合駅前の駐車スペースがラッキーなことに、まだ空いていたの迷わず駐車する。ロープウェイ駅まで1.5km歩くことで、1,000円を節約する。途中、トンネルのループで、有名な群馬側の入口を見ながら踏切を渡り、スノーシェードをとぼとぼ歩き、ロープウェイ駅に着いた。
 谷川岳ロープウェイは、JAF会員証で100円引きになる。往復1,900円をWAONで支払う。ここまでWAON進出か!ちょっとびっくりnanacoとは随分と差をつけたな。車内で、日焼け止めを塗り、チケットを無くさないように、パックにしまい込む。
 時計を見ると10:20分。ちょっと遅い出発となったが、同じようにこれから登る人たちがいることに安心して歩き出す。2週間前に来た時に比べると、かなり雪がグズグクにちがっている。ひと登りすると谷川岳がどっしりと正面に構えている。
 雪洞跡は、すっかりわからなくなっていた。岩が露出しているところがありロープが垂れ下がっていた。アルミ製クランポンを痛めるのではと気になったが、それでもワザワザ外すほうが面倒と岩を掴んで降りていく。ここでは、先行者たちで、ちょっとした渋滞を起こしていた。
 この前も見た関越自動車道の排気口が見る。山の谷間に、突然現れる人工物は、とても不思議な光景に思える。随分と高さがある排気口だ。多分、雪で埋もれることないようにと、高くしてあるんだろうな。
 熊穴沢避難小屋の屋根だけが顔を出している。ここでパックをおろし一休み。太陽に照らされていると、ポカポカしてくる。風もないし、いい感じのスノーハイクだ。ポットのミルクティーを飲み、行動食を口にする。ここで、半分くらい登ったことになる。
 先を見ると、登山者の行列ができている。みんなそれぞれが、この晴れた日を楽しんでいることだろう。自分もその中の一人だ。ゆっくりとマイペースで登っている割に、先行者を抜くことがある。抜いていった中には、若い人のパーティもいた。やっぱり若い世代は、山ブームなんだな。先細る山遊びの仲間として、このブームが定着するといいな。
 晴れていたやまは、いつのまにか雲に覆われてしまった。肩の小屋に着いた頃には、すっかり霧中に包まれた。太陽の恵みがなくなり、体感温度が下がっていく。ここにはトイレが設置されているらしい。女性がいるパーティが、そんな話をしているのが聞こえてきた。
 小屋からワンピッチで頂上に着いた。運のいいことに、再び太陽が顔を出してくれた。狭い山頂は人でいっぱいだ。いつもどおり、セルフタイマーで山頂の記念写真を撮る。強い日差しでハレーションを起こしてしまっていた。うーん、残念。
 ポカポカの日差しの中、のんびりとした幸せな一刻をすごす。オキノ耳が雲の切れ間から、時折顔を出す。向こう側にも結構人がいるのがわかる。オキノ耳のほうが、若干標高が高いが、今日はトマノ耳までで十分だ。一応は谷川岳登頂と言っていいだろう。
 下山は早い。時折「シリセード」なる技術を交えて、どんどん下っていく。しかし、「シリセード」って思いっきり日本語+ドイツ語の和製登山用語だな。アメリカの雪山登山の技術書には、そんなワザ書かれていなかったな。
 ロープウェイ駅が近づくと、どこかの山岳会が滑落停止訓練をしていた。バックパックを背負わないでやっても、いまいち意味が無いような気がするが。ロープウェイ駅に着いて、振り返ると青空と残雪の山が、春の訪れを伝えていた。
土合駅前 10台分程度 無料
谷川岳ロープウェイの駐車場は、1,000円
ロープウェイ往復 2,000円

PS.
 ロープウェイ駅から土合駅に向かって歩いていると、親切な人が車に乗っていきますかと声をかけてくださり、素直に土合駅まで同乗させていただた。ありがとうございました。

2013年3月17日日曜日

バックパックの寿命って OSPLEY AETHER 80L コーディングが剥がれてる

 1年ぶりにOSPREY AETHER 80Lを雪洞訓練で使って、家に帰って荷物を取り出すと、なんだか薄茶色のカスがぼろぼろと出てきた。バックパックの中を見るとコーディングが日焼け跡の肌のように剥がれている。
 そもそも、このコーディングって何のためにされているのんだろう。防水のためにされているとは想像できるが、所詮、縫い目から水が染みこむだから、あんまり必要ないような気がする。だからこそレインカバーウォータープルーフスタックバックとかが売られているだろし。
 製品寿命が来たと考えて、買い換えるのも外見の状態を考えると、ちょっともったいない気がする。いや、かなりもったいない!
 このOSPREY AETHER 80Lは、冬山の泊山行にしか使わないので、年に1~2回ほどしか出番がない。この使用頻度を考えても、まだまだバックパックとして十分に使い倒したとは言い難い。確かに所有してから10年以上は経っているけど。
 沢登用のバックパックみたいに、ヤブを漕いだり、滝で引きずり上げたりといったハードな使用して、破けたり裂けたりでもしているれば、買い換えることも考えるんだけど。
 ブラシでゴシゴシと中のコーディングを剥がしてみるか。

ちょっとお高い昼食 そば屋敷 坪乃庵

 雪洞訓練の後は温泉で汚れを落とし、高速に乗る前に少し早い昼食を食べることになった。ドライバーの蕎麦がいいとの即決判断で、自動的に入ることになったお蕎麦屋さん。
 メニューはとてもシンプルで、冷たい蕎麦と暖かい蕎麦&天ぷらの組み合わせの数種類のみ。値段は、ちょっとお高く山菜天ぷら蕎麦1,480円也。
 お店のおすすめは「山菜天麩羅蕎麦」だが、この時期まだ天然物はないだろう(笑。ハウス栽培の山菜だったら、その気になれば一年中あるだろうに。びっくりするほど美味しいわけでもなく、観光客目当てのちょっとお高い店だった。

初めての雪洞体験 谷川岳

【山域】三国山脈
【登山方法】雪山
【山行日】2013/03/16-17
【天気】3/16 晴れ後雪(みなかみ町10.7/-1.5℃) 3/17 晴れ
【コースタイム】
ロープウェイ終点(12:10)-1450m地点(13:20)-雪洞作り開始(13:30)-雪洞完成(17:00)

 会の雪洞訓練に参加した。いつも冬山の泊りには、テント&外張りを使っていたので、雪洞作りの経験がなかった。これはいい機会と、中国語の勉強をサボって参加表明してしまった。 
 生まれて初めての雪洞、ちょっとワクワクしてしまう。特に、服部 文祥著「サバイバル登山」をちょうど読み終わったことにもあり、雪洞泊への期待が高まっていく。
 谷川岳ロープウェイ往復2,000円を支払って、土合駅746mから一気に1,319mまで高度を上げる。初めて谷川岳ロープウェイに乗った。ちょっと想像していたものと違い、ゴンドラを少し大きくした小ぶりのロープウェイだった。
 山頂駅から1時間ほど登った尾根の南斜面は、あちこちに雪洞を作りに励むパーティがいる。みんな南斜面の雪庇下に雪洞を作っていた。雪庇下のほうが雪が溜まり作りやすいそうだが、我々はリーダ判断で北斜面に雪洞を作ることにした。 
 まずは、人の背丈ほど掘り下げて、次は入り口から内部を堀広げる。こうして文章で書くと簡単だが、実際には思いっきりガテンな重労働だ。人の背丈ほどの通路を掘っていく単純作業が腰をイジメる。
 2m近く掘り下げたら、次は縦横1mの入り口を掘り進め、内部を広げていく。交代しながら掘り進める。シンプルな作業に時間を費やしていく。掘り出した雪はブルシートで引きずって、斜面に投げ捨てる。持っていったスノーソーもアルミブレードのシャベルも大活躍。久しぶりに本格的に雪を掘るので、いつも使うプラスチック製のブレードではなく、アルミブレードを持っていたのは正解だった。硬いブレードを蹴りこみヤブを切り裂き、スノーソーで雪のブロックを切り出していく。
 単純な繰り返し作業に汗を流し、結局雪洞の完成は夕方までかかった。これは一大土木事業だ。雪洞に入り、荷物を整理する頃にはすっかり日が沈んでいた。ヘッドランプの明かりを白い雪が拡散して雪洞内部は思いの他明るい。小さな輪になって、カレー鍋の夕食を食べる。
 雪洞で一夜を明かし、外に出てみると朝焼けがとてもきれいだった。もっと写真をうまく撮れればいいなと思う瞬間だ。美しく撮られた写真は、時に実際に目にした光景よりも臨場感を伝えてくれる。
 雪洞体験した結論は、雪洞はテントより暖かさの面では優れていた。雪の壁が断熱材となり雪洞内は0℃程度を維持してくれたので、寒さに震えるようなことはなかった。雪洞堀りの重労働は、アバランチレスキュートレーニングを思い出すほど肉体を酷使した。時間的な面では、相当厳しい風の強さでない限り、テント設営時間の短さが優位だろう。
 リーダーの判断で、谷川岳には登らず帰ることになった。澄みきった青空に映える白い谷川岳の勇姿に、うしろ髪惹かれる思いで山を降りることになってしまった。下っていく我々とすれ違うこれからあの谷川岳に登れる人たち。この晴れ渡った日に、谷川岳へ向かう登山者たちを本当に羨ましく思いながら下山した。
完璧な青空と雪の谷川岳
谷川岳ロープウェイ駐車場 1,000円/日
オープン時間内はトイレ・更衣室有り
湯テルメ・谷川 550円 

1泊2日だったので、駐車場台は2,000円也。
シャベルを真剣に使う場合には、アルミブレードと2段伸延のシャフトは必須だね

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 雪山に行く時節、ふと準備しているとゴーグルがこんな事態に...フレームのスポンジと上部・下部のスポンジが完全に壊れていた。まあいつ買ったか覚えていない。たぶん10年は使ったかから仕方ない。  いつものように高知じゃ買えないので、いつものamazonでポチリと。いままでより一つ上...