2012年4月29日日曜日

GW 八甲田山 大岳で山スキー

【山域】奥羽山脈
【登山方法】山スキー
【天気】晴れ
【距離】7.6km
【コースタイム】
酸ヶ湯温泉(08:50)-地獄湯の沢(10:10)-大岳(13:30)-大岳避難小屋(13:50)-1400m(14:40)-酸ヶ湯温泉(15:10)

 GWの長い連休を使って普段はなかなか届かない北東北青森は八甲田まで山スキーに来た。GW前半は天気もよく晴れるとの予報だ。これから二日間春スキーを存分に楽しもう。
 酸ヶ湯インフォメーションセンターの駐車場に車を停めて、さっそく大岳登山口から登り始める。
 大勢の遠征スキーヤーで賑わっている春の祭典の一員になり、夏道に従いゆっくりと登る。先に見える大岳の雪が少ないのがちょっと気にかかる。喘息と折り合いをつけながら登るためペースは上がらない。単独行ならはでの気ままなマイペースが息あえぐ身にうれしい。竹竿と赤布でコースが示されていて天気さえよければ迷わないようになっている。ゆっくりでも登っていればいずれ大岳山頂につくことだろう。ときどき写真を取りながら呼吸を整える。
 森の中を通り1,500mまで登りるとコースは地獄湯の沢の中を行くようになる。ここからは沢通しで小岳と大岳のコルを目指す。コルが近づくと積雪が減ってきて沢床が見えててしまっている。道標の竹竿もヤブの中に立っている。今までこんなに雪がないことはなかった。ずいぶんと暖かい日が続いたのだろうか。ときどきスキーを脱いでヤブを抜けるはめになってしまった。
 コースは大岳ふもとを周遊するが、頂上に立つために夏道に向かって直線的に斜面を登る。夏路はすっかり雪がなくなっていた。スキーを外してバックパックにつけてテレマークブーツで歩き出す。もうすぐお昼になる。予定していた硫黄岳を抜けて睡蓮沼に出るコースはあきらめよう。まずは大岳頂上までは何としても行くんだと「ゼェゼェハァハァ」と喘鳴に苦しみながら登る。ここに来るまでに何人に抜かれたことだろう... 
 喘ぎながらどうにかこうにか頂上にたどり着けた。ここまでの長かった苦しみからもようやく解放された。なんとコースタイムの倍近くかけてしまった。時間がかかろうがどうしようが登頂は登頂だ。がんばってたどり着いた山頂にはまったく雪がなくまるで夏山のようだ。「八甲田大岳山頂」案内板と並んでいつものようにセルフタイマーを使って記念写真を撮る。このあとは背中の荷を下ろして息が整うまで一休み。
 ひとしきり休んだあと下り始める。雪面が広がるまで歩いて一段降りる。雪面上部に出てからスキンをはずしヘルメットをかぶり滑走の準備をする。これからメインイベントが始まる。そのために息絶え絶えに登って来んだ。リフトを使ったのでは味わえない充実感に浸ろう。準備整え大岳避難小屋目指してドロップイン。ザラメ雪の斜面はまるでピステのようだ。テレマークターンを気持よく決めて小屋まで一気に滑り降りる。
大岳避難小屋
井戸岳噴火口
 小屋からは再び大岳環状コースを示す竹竿に従い大岳をトラバースする。この斜面も雪が少なく竹竿がヤブのなかに立っている。竹竿より一段下がり雪をつないでトラバースする。1,400m辺りから西に降りる沢を滑る。ここからは十分な雪とほどよい斜度の天然ピステとなり独り悦に入る。暖かい日差しと残雪を楽しめむ春スキーの真髄ここにありといった光景が広がり気持ちいい。
 立ち止まると向こうに田茂萢岳のロープウェイ駅が見える。宮様コースを行くパーティもよく見える。そして振り返ると半分ほど雪化粧した大岳があり、春スキーを満喫している自分がいる。900kmほど走ってきて手に入れた青い森で過ごす至福の時間だ。
 このあとも竹竿を拾いながら30分ほど滑ると車の音が聞こえ始めた。最後は少し急な斜面をショートターンで刻み酸ヶ湯温泉旅館に着いた。
 遠く青森まで遠征したかいがある恵まれた一日だった。
駐車場 酸ヶ湯インフェメーションセンター 
200台駐車可能(トイレあり) ※トイレは冬期閉鎖らしい GPSデータダウンロード

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